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【pythonで統計学】背理法の基本について

python 統計学 背理法
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統計的仮説検定を用いる場合には、その背景に「背理法」という考え方が採用されています

背理法を始めて聞く場合には、わかりにくいものですが、慣れれば自身の思考の糧にすることができます

この記事では、背理法とは何かについて解説していきたいと思います

pythonで統計学を学ぶ流れは以下の記事を参考にしてください

python 統計学
pythonで統計学を学ぶメリット〜実際の学習手順を紹介〜近年、データサイエンティストの需要が高まってきていますが、データサイエンティスト必須能力として、「プログラミング言語」「統計学」が挙げられています。pythonで統計学を扱えれば、データサイエンティストとしての道も開けるでしょう。今回はpythonで統計学を学ぶメリットや実際にどのように学習していくべきかを解説していきたいと思います。...

背理法とは

背理法とは、コトバンクで以下のように定義されています

命題の仮定のほかに,結論の否定を仮定して推論を行ない,そこから導かれる矛盾を示すことで命題を証明する方法

もう少し簡単にすると、

命題Aを証明するのに、命題Aが成り立たないと仮定し、矛盾が導かれることを示すことで、命題Aが成り立つと証明する方法

のことです

統計的仮説検定で背理法が用いられるのは、

  • 仮説の正しさを証明することが難しい
  • 仮説が正しくないことを証明することは可能

といった理由が挙げられます

「命題」がわからない場合には以下の書籍から学ぶのをおすすめします

論理学は人の思考の根底にある学問であるため、どのような職業の人でも必須の学問だと思います

背理法の例

命題A:猫は動物である

「猫は動物ではない」と仮定する(帰無仮説)

「猫は動物ではない」という仮定の矛盾点を見つける

「猫は動物ではない」という仮定に矛盾点があるので、仮定は否定される

よって、「猫は動物である」(対立仮説)が証明される

帰無仮説・対立仮説については以下の記事を参考にしてください

python 統計学 帰無仮説
【pythonで統計学】帰無仮説と対立仮説について〜わかりやすい例付き〜初めて統計学に触れたとき、帰無仮説?対立仮説?棄却?有意水準?と、わからないことしかありませんでした。おそらく初めて統計学に触れる方は、誰もが通る道かと思います。ここの部分を間違って覚えてしまうと、その後の結果の解釈の誤ってしまうので、今回の記事で帰無仮説と対立仮説は完璧にしておきましょう。...

背理法を用いて仮説を証明する

背理法を用いるのは、「仮説の正しさを証明することが難しい」という理由があります

例えば「この世のカラスは黒い」という仮定を証明するにはどうすればいいでしょうか?

この世のカラスは黒くない」という反対の仮説を立てます

この世のカラスは黒くない」を証明するには、黒いカラスをたくさん見つけてくればOKです

100羽観察して、100羽とも黒いカラスだった=「この世のカラスは黒くない」という仮説は間違っている

つまり、「この世のカラスは黒い」という仮説が正しい

という風に導かれます

仮説が正しいことを証明することは難しいですが、仮説が正しくないことを証明することは可能です

そのため、統計的仮説検定でも同じような方法が用いられることになります

どれくらいの黒いカラスを見つけるべきか

上述した黒いカラスの例では、100羽見つけて100羽とも黒いカラスだった=「この世のカラスは黒くない」というカラスは間違っている

という判断をしました

この判断する数値を有意水準と言います

慣例的に用いられる有意水準は5%ですが、100羽のうち95羽が黒いカラスであれば、仮説は間違っている、という判断になります

背理法の落とし穴

100羽のうち95羽が黒いカラスであった場合には、「この世のカラスは黒くない」という仮説が間違っていた、と判断することができます

しかし、100羽のうち94羽が黒いカラスだった場合にはどうでしょう?

「この世のカラスは黒くない」という仮説が正しいと判断しても良いのでしょうか?

ここが背理法の落とし穴なのですが、帰無仮説が棄却されなかった場合、「帰無仮説が正しい」とはなりません

「帰無仮説が正しいかどうかはわからない」という結論になるだけです

今回の場合は「この世のカラスは黒くないかどうかはわからない」ということです

まとめ

  • 背理法:命題Aを証明するのに、命題Aが成り立たないと仮定すると矛盾が導かれること示すことで、命題Aが成り立つと証明する方法
  • 背理法の証明の流れ
    1. 「命題𝐴」を証明したい
    2. 「命題Aが成り立たない」と仮定する
    3. 「命題Aが成り立たない」という仮定が矛盾することを、計算や推論で導く
    4. よって「矛盾があるので仮定は間違いである!」となる
    5. したがって「命題Aは正しい」と結論付ける
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